研究員の前川です。2015年の小学校入試で実際に聞かれた面接試験の質問から、答えにくいものを10個ピックアップしました。研究員なりに一部回答例や一言を書きましたが、一つの正解はなく、どう考えるのか、理由をきちんと言えることが大事です。
1. 「どのようなときに『ありがとう』といわれますか?」
回答例:
「友だちの太郎くんの分もプリントを取ってきてあげたときに言われます」
ひとこと:
ありがとうについては、『最近「ありがとう」と言われたことはなんですか?』というものもありました。
2. 「けんかはしますか。みたことはありますか。どうやって仲直りしますか?」
回答例:
「けんかはします。みたこともあります。幼稚園(保育園)の先生にまず話します。」
「けんかはたまにします。お母さんに話すこともあります。ちょっと時間がたってから自分で謝ることもあります。」など
一言:
けんかについてはちらほら聞かれるようです。他にも「幼稚園(保育園)ではどんな遊びをしますか。けんかになるときはありますか?」
3. 「お父さんとお母さんのどちらが怖いですか?」
正解はないですね。お父さんと答えても、お母さんと答えても、その理由をお子さまの言葉で答えられるかが見られているのでしょう。
4. 「一番行きたい小学校はどこですか?それはどうしてですか?」
就職面接でも聞かれる問題ですね。誠実な解答を用意しましょう。
5. 「もし今日ハンカチをわすれたらどうしますか?」
回答例:
「忘れても良いように、いつもカバンのなかに予備が入っています」
「正直に先生に相談してみます。」など
ひとこと:
備えあれば憂いなしということを子供の頃から知っておきましょう。ハンカチだけでなく、鉛筆なども。
また、どうしようもない問題を一人で解決するよりも、他の人の力を借りるのも大切な考え方です。
6. 「電車に家族で乗った時、席が1つだけ開いていたら誰が座りますか?」
回答例:
「まわりに優先席に座れない人がいないか見たあとで、お母さんが座ります」
ひとこと:
家族の誰かでしょうか、それとも周りの誰かでしょうか。
7. 「お父さんを紹介してください」
お父さんのこといろいろ発展させて話せる必要があるようです。普段からお父さんと色んな話をすることが大事ですね。
8. 「将来の夢を2つ教えてください」
ひとこと:
聞いた瞬間、どうして2つなんだろうと突っ込んでしまいました。1つは言えるんですよ。
9. 「今日の空はどのような感じでしたか?」
まず今日の空に注意がしていないと答えられません。晴れてる、曇ってるより一歩すすんで、どのような形容をする子なのかが聞かれているのでしょう。
10. 「昨日の楽しかったことを教えて下さい?」
ひとこと:
試験前日、追い込みをしていた記憶しかなかったら難しいですね。試験前日はおいしいものを家族で楽しく食べられているといいですね。
全て正解はありません。答えとその理由、考えを言えることが大事です。それが本人のものであり、具体的で、なるほどと思えるものであればあるほど良いでしょう。 日常のことについて普段からどれだけお家でお話しているか、よく考える機会があるかが大事なようです。
photo by Ari Helminen